「鳴らしたらスッキリするんだけど、鳴らしたらダメとも聞くし…」
今回のは首肩こりの患者さんからの質問です。
バキッと鳴らす施術は実際にあり、動画でもその施術風景が人気です。
自分でクセで鳴らす人もいます。
では、それは身体にとって良いことなのか?悪いことなのか?自分で鳴らすくらいなら良いのか?
個人的な見解として説明していきます。
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結論から言いますと、バキっと首を鳴らすことは良くないことだと考えています。
では、バキっと鳴らすと関節に何が起こっているか説明すると
1、関節の曲げ伸ばしによって、関節腔の容積が増す。
2、内圧の変化によって関節液が気化し、気泡が発生する。
3、気泡が弾けてバキッと音が鳴る。
これらによって起きます。
気泡が弾けることにより、関節に一瞬潤滑効果が起きて楽になるのですが、その際に気泡の弾ける衝撃で、軟骨が傷つきます。
もちろん数回鳴らすくらいでどうにかなるわけでは無いですが、これを繰り返すことによって軟骨の表面は削れていき、軟骨面がツルツルの状態になってしまいます。
ツルツルの状態になると関節は安定性を無くし、それを支えるために余計な負担を筋肉にかけるようになってしまいます。
その結果、鳴らすとその時は楽になっても、またしばらくすると首痛や肩こりが戻ってきてしまいます。
それだけでなく、首を鳴らすこと自体が危険です。実際に鳴らしたらことによって事故も起きています。
厚生労働省のホームページにも以下のように記載されています。
「とりわけ頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止する必要があること。」
厚生労働省ホームページより抜粋
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/hourei/061115-1a.html
自分で鳴らす場合でも同じです。
クセでやってしまうという方はできるだけ鳴らさないように我慢しましょう。
【結論】
首を鳴らす行為は、その瞬間は楽になったとしても関節が不安定になり、後々首痛や肩こりを起こす原因となってしまう。
事故も起きているため、出来るだけ自分でも鳴らさないようにする。
今回は患者さんの質問に答える形でしたが、いかがでしたでしょうか?
同じ疑問を抱えている方もいらっしゃると思いますので、参考にしてみて下さい。
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