あなたは痛みがある時、自分ではどのように対処していますか?
選択肢として、
①温める
②冷やす
があると思われている方が大半だと思われるので、
今回の内容では一生間違わない正解をお伝えしていきたいと思います。
そもそも、なぜ、温め、冷やすのでしょうか?その根拠の一つとして応急処置の方法として 『RICE』というものがあります。
R → rest (安静にする)
I→ icing(冷やす)
C → compression (圧迫する)
E → elevation(挙上する)
というもの中にある、アイシングから来ています。
実際のところ、急に捻ったりぶつけた時には、このようにするといいと言われていましたが、昨今では 『POLICE 』と言われるようになっています。
P → Protection(保護する)
OL → Optimal Loading(最適な負荷)
I →icing (冷やす)
C → compression(圧迫)
E → elevation (挙上する)
と、以前と変わらず冷やすことが有用とされています。
しかしながら気をつけなくては行けない点が一点あります。
それは、脱臼と思われるケガの場合、冷やしてはいけない、ということです。
脱臼かどうかの素人判断は望ましいものではないため、
折れてるかな?抜けてるかな?と分からないときは速やかに病院を受診してください。
そうではない場合の冷やす方法をお伝えします。
患部が必要以上に熱を持つことで、正常な細胞の回復を図れなくなってしまうため、
その熱を速やかに取りたいのです。
となると、その熱を取る方法は『溶け出している氷を使って冷やす』ということのみ有効です。
似た方法として、『保冷剤』や『アイスノン』『冷却スプレー』『冷湿布』を使う方がいらっしゃいます。
医療従事者でもこのような対応をされる方がいますが、
物理的に明らかに間違った対応です。これらの方法では熱が取れないばかりか、
負傷した患部の熱を閉じ込めてしまうだけではなく、皮膚に低温やけどを起こさせる懸念もあります。
そのため、冷やす際には必ず、溶け出している氷を使用してください。
次に、温めるときはどんな時でしょうか?結論からお伝えしますと、
急性の痛みではなく、慢性的に痛みのある患部が通常の皮膚温度よりも低くなっている時、通常の温度に近づくまで温めることが有用です。
温めるとラクになると経験的に知っている方も多いですが、大抵の場合、必要以上に温めてしまっていることが多いです。
そうなると、その温度が冷めた時に余計に痛みを感じやすくなってしまう場合や、
組織の正常な回復にエラーを起こしてしまうことがあります。
ですので、このように覚えておいてください。
平熱までは温めていい、それ以上はやり過ぎだと。
ちなみに、温湿布と冷湿布はどうなんですか?
と質問されることが多いので、予めお伝えしておきますと、
湿布は感覚としての 温タイプ・冷タイプですので、
患部の温度を回復に必要な熱量に変化させるものではないので、全く別の考え方として捉えておくのが良いといえます。
最後に
正しい対処を覚えて対処し、それでも痛みが1日以上変わらない場合には、
我慢せずに受診されることをおすすめします。
#腰痛#痛み#幕張本郷#津田沼#千葉市