まぶたが突然ピクピクしてきた。こんな経験はありませんか?
先日、手の痺れと首・肩の不調で来店している方からこんな質問が来ていたのでその解説をしていきます。
スマホで動画を見ていたら、まぶたが痙攣してピクピクしているような感じになってきて…というケースは時々聞かれて、実際これを書いている私自身も経験したことがあります。
パソコンで作業をしていたら突然まぶたが痙攣してきた…という方もいます。
まぶたがピクピクする現象のことを医学的には『眼瞼ミオキミア』といい、精神的なストレスや肉体的疲労で起こるものとされ、長くても数週間で自然回復すると言われています。
この眼瞼ミオキミアというものは片側の眼にだけ起こることがほとんどで、なぜ片側の眼だけに起こるのか?時間で回復する以外には意外にどうしたらいいのか?というところに言及はされていないのが現状です。
発生のキッカケとなるものとして、いくつかの要素があります。
1.ドライアイ
2.眼精疲労
3.モニターなどの光刺激過多
4.様々な疲れ
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このようなキッカケからまぶたピクピクがはじまるわけですが、不思議なのが片側の眼にだけ起こるという点です。
ドライアイにしても目の疲れ、光刺激、疲れのどれをとっても両眼に刺激がありそうなものです。なのに片目だけ…。
一つ一つこのキッカケを掘り下げると見えてくるものがあります。
まず、ドライアイ。「わたしはドライアイ持ちです。」
このような方が頻繁にまぶたをピクつかせているのかというとそうではないし、他のキッカケでもおそらくそうだと思います。
ドライアイの場合、まばたきの回数が減ってしまうモニター凝視・精神的な理由からくる凝視、コンタクトレンズのマッチミス・長時間使用によって涙の量が減ってしまうことがありますが、このまぼたきの回数に左右の差が生じることが考えられます。
あるいはエアコンの風などが片目側から当たるなどしても片側の眼が乾いてしまうことも考えられます。
次に眼精疲労。目をこすってしまい、片目だけ赤くなる、片側の眼だけかゆくなってしまうこういった場合は、片側のまばたきが減る・涙の分泌される器官に目詰まりなどを起こす、涙を分泌する涙管に引っ張るような力が加わり、流れる速度に差が出てしまうということが起こってしまう。
このような左右差のある現象を起こすことが考えられます。
スマホによるモニター凝視の場合、大抵の場合、どちらかの手にスマホを持ち、腕全体への負荷が変わります。それだけではなく、首をほんの少しだけ回す・傾けるなどして見やすいようにモニターをみます。これらパソコンでの凝視でもあることでしょう。
このように左右差を作る要因がキッカケの中に原因として隠れていることがわかると思います。
さて、このまぶたがピクピクする現象、気になるのは怖い病気は無いの?というところだと思いますので、まずその話からしていきます。
(ここからほんの少しだけ堅苦しい話しをしますが、一般的な医学解釈をお話ししますので、お付き合いくださいね。)
似たようなものがいくつかありますので、確認してみましょう。
・チック…これは身体の一部が勝手動いてしまう心理状態に左右されて起こるとされているもので、自分の意思で止めることができるものであります。これは比較的20代以下の人に多いもので、意図して止められるという点で違いが見られます。
・片目では無く、『両眼に痙攣』、もしくは開かない・勝手に開いてしまう…このような場合は目の怪我、眼瞼先行や重症筋無力症などの脳神経系、あるいは自律神経に大きなトラブルを抱えていることが考えられますので、早くの脳神経外科・内科(目の怪我の場合には眼科)に受診することをお勧めします。
結局のところ、どうやったら痙攣しないようにできるのか?ピクピクを止められるのか?
という話しをすると、一般的に言われている通り、肉体的・精神的な疲労を避けること、モニター凝視を減らす、光量を調節するなどがありますが、首の傾き・頭の回旋の悪さを是正する方法もあります。
なぜならまぶたピクピクは片側の眼だけに起こるもので、片側に起こるということはすなわち左右で差が出ているからといえます。
まぶたを動かす神経は顔面神経といい、首の骨である頚椎から耳の横を通っています。この神経は写真を見てもらったらわかると思いますが、まっすぐ前を向いた状態から頭を回すと耳の裏が少し引っ張られることが分かります。
加えて、頭を回す側に傾けるとさらに皮膚の引っ張りを感じることができます。
このような実際の体感から分かることは、顔面神経が通っている領域に引っ張られる力が無意識のうちに加わっていることがあるということです。
なぜ無意識か?という話しですが、イスに座った状態で頭を左右に回せるだけ回してみてください。
すると、まぶたがピクピクしている時、あるいはまぶたピクピクが出やすい状況にある人は、頭の回転に左右差を感じることが出来るのでは無いでしょうか?
これは首の骨である頚椎の傾き・ねじれに原因があることが考えられ、さらにその状態で頭を動かす筋肉の使い方に差が出た場合に片側だけ疲労が増すとも想像できます。
これは首の骨だけの問題ではなく、足の裏から腰、背骨の骨との全体バランスによってねじれや傾きを生じさせていることが多くありますので、奥に潜む原因は単に眼だけ、首だけの問題では無いことがお分かりいただけると思います。
この解決法としては、肘を曲げてよく腕を振って、30-40分のウォーキングをすることが望ましいですが、これだけでは解決しない場合もありますし、なかなか出来ないという方もいらっしゃいます。
自分で出来ない、或いはウォーキングを3日ほど続けてもこの頭の回転の差が解決しないようでしたら、直接の回転を是正する施術をしますので、
来ていただくと早いのかな、と思います。
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美骨整復くるみの実 代表 谷崎政治一郎