今回は腰痛持ちの人からよく聞く朝起きてすぐの腰の痛みを解消するコツについてお伝えしていきたいと思います。
日中はそんなに腰は痛くならないために腰痛の自覚を忘れている方から、
長い時間横になった時や目覚めの時に腰が痛くなる人にはある特徴が見られることがあります。
1.背中を丸めやすいこと
2.ゆっくり歩くことが多いこと
この2つに共通すること…
それは身体の前後の筋肉のバランスが悪くなることにあります。
具体的に解説すると、筋肉を日常的に運動として使っていない人がデスクワークなどで長時間背中を丸くすると、※写真のように 背中側の筋肉が引っ張られつづけて腰や背中、ふくらはぎの筋肉が硬くなります。
また、ゆっくり歩く場合は、足の裏での体重移動が前に行われないため踵から接地が強くなり、ふくらはぎから腰にかけて、張りやすくなります。
ゆっくり歩くと体感できると思いますが、腹筋をあまり使わない歩きになり、踵で歩くような傾向が強く出てしまうのです。
いずれにしても、腰やふくらはぎの筋肉が硬くなってしまう共通することが腰痛に繋がっているのですが、寝た時にはさらにこれが強調させられてしまいます。
写真のように、ふとんやベッドに接している側の筋肉は常に地面側を押す力によって反作用の力がかえってきて、押し返されます。
そのことによって、寝る時間が長ければ長いほど腰は張ってしまいます。
そこで、少しでも寝ることによって背中側が張ってしまうことをふせぐコツを寝る前と起きた時に出来る運動をお伝えします。
一つ目は、立ったまま両足をくっつけて、ゆっくりしゃがむ、立つを10回繰り返してみてください。これは踵を浮かさずにやってもらいたいですが、無理なくできる範囲でやってみてください。
二つ目は、寝た状態でふくらはぎを交互に動かし、交互にふくらはぎが張るくらいまで曲げ伸ばしを行ってください。これを100回行います。
一つ目の運動を寝る前に行い、二つ目の運動を寝る前、起きた時の両方ともやってみてください。この2つのカンタンな運動で問題の張りがあるところを軽く緩められるので、軽度な腰痛であればその日から効果を感じることが出来ると思います。
神経痛が出ている場合や、炎症が起こっている場合、腰回りに長期に渡る自分で気付きにくいねん挫がある場合はこれをやってもほとんど変わらないと思いますので、違う対策が必要になりますので、その際はご相談ください。
今回はカンタンに対策できる目覚めの腰痛のお話でしたが、腰痛で悩んでいる方はもっと複雑な要因が隠れている場合もありますので、長引かせないように無理をなさらないでくださいね。
※腰痛でお困りの方はこちらからご予約ください。
美骨整復くるみの実 代表 谷崎政一郎