季節の変わり目にギックリ腰が多いと誰が言ったか…
しかしそれは案外的を射ていて、変わり目の時期というのは、衣替えの時期でもあり、環境や職場が変わるなどといった物理的変化がある時期でもあります。
もちろん、それ以外にも観光の時期でもあるため、それに伴う長時間の移動が影響する…なんてこともあります。
さて、本題にうつりますが、ギックリ腰は動かした方がいい、
という一部の専門家の意見として昨今では言われるようになってきていますが、
これは人によって違うというのがギックリ腰の数を見ていくとわかることでもあります。
ギックリ腰には、損傷する部位でみていくと大別して2種類あります。
・腰椎或いは仙腸関節のねん挫由来によるもの
・筋肉や筋膜が張力限界を超えて起こるもの(筋損傷を含む)
この2つです。
すごく平たくいうと、骨か、筋肉か、という話になって見えますが、
どちらも筋肉や筋膜が炎症や強い緊張を起こしているので、
実のところ全く違う原因を持つものでもあります。
ではこの2つのギックリ腰になってしまった時、どのように判断すればいいのか?
自己判断をする方法があります。
1.関節に由来するものは、2、3日経過してから次第に足に痛み、しびれなどが生じて続くもの。(整形外科では椎間板ヘルニアと診断されてしまうこともあります)
2.筋肉損傷に由来するものは、しびれや、足の痛みを伴っても3日以内にはほとんど感じなくなるもの。
こういった具合で判断が可能です。
それぞれ、ギックリ腰になってすぐに自分で対応できる方法としてはそれぞれ、
①背骨付近に強い痛みを感じる場合は、その付近を0-4℃の氷で冷やし、
楽な姿勢を見つけながら3日〜7日程度はあまり動かさないようにする。
②筋肉の張りやこわばり、痛みが強い場合は、痛みが少なく動ける動きをゆっくり行い、四つ這いで動いたり、股関節から曲げるような動作(これが結構難しいのですが)をすることで、筋肉への負荷をかけないこと。
このようになります。
本当に痛みが強く、とても痛い時期でもある初期(発症から72時間程度まで)は、いずれの場合でもこの初期にはあまり動かさない方が得策ではありますが、
長い目で見ると動いた方がいいタイミングが必ずあります。
無論、ねん挫のような関節損傷にしても、筋肉損傷にしてもどの部位がどんな損傷の仕方をしているのかまでは自己判断しかねると思いますし、経過を間違えて、休むばかりであったり、やってはいけない動きやストレッチをしてしまうと、繰り返し痛めることになりますので、関節損傷・筋肉損傷のいずれも的確に見極めて治してくれるところで診てもらうのが初期を過ぎてからの最善の対処法になるかと思います。
くれぐれも、あなたにとっての最善ではないネットの情報を自分に行わないことです。よくなることもありますが、良くならなかった時に本当に長くこじらせることもしばしばですので、お気をつけくさい。