近年、歳を重ねるにつれ現れる【前と違うからだの変化】について、様々なことを見直そうという向きが出てきていますね。
そんな中で言われ出しているキーワードに
「フレイル」と「サルコペニア」
というものがあります。
いずれも年齢高めの方で言われるものですが、定義として意味合いが異なります。
その意味を、とらまえると見えてくる、切実な加齢の問題が見えてきますので、真剣に考えていきたいところです。
◇フレイルとは?
ヒトは歳を重ねると変化するものがあります。
脳や身体、それぞれが次第に衰えていきます。
フレイルとは、日々様々なストレスを感じ、体力的・内臓的・意識的に疲労をしていきますが、それらの機能が睡眠や食事、時間経過によって回復して行きます。
疲労と回復を繰り返してからだの働きを維持していくところ、それら能力の最大値まで回復せず、総体的に機能が落ちてしまう、そんな状態をフレイルと呼びます。
しかしその回復スピードには個人差があり、その差は生まれ持ったもの以外にもストレスの大きさ・本来その人の持つ細胞自体の強さの低下にも左右される部分があります。
よく、もう歳だから…と自分で言ったり、病院で言われることがありますが、
フレイルは上記したように回復スピードを低下させる要因に「意欲」が大きく関わると私は考えています。
※この意欲については後述していきます。
◇サルコペニアとは?
病気や長期間の臥床、運動機能の休止状態の継続によって、筋力や身体の機能が低下した状態をいいます。
医科での検査としての項目にあるものとして挙げますと、
・握力男性26kg未満 女性18kg未満
・歩行速度0.8m/秒以下
・年齢に応じた身長別の筋肉量基準値未満
このようなものがあります。
これは、日頃運動として意識して継続していない方にとっては大きな数字で、
当施術所での調査においてはいずれか一つ以上下回っている方は「痛みが半年以上改善しない方」においては、ほぼ100%に近い状態であります。
一般的に、フレイルとは、サルコペニアという筋力低下がフレイルも引き起こす、とされていますが、実際には両者には相関性があることが多く観察され、
「痛いから運動・行動意欲が無くなる」だけではなく、「行動意欲が薄いために機能が低下する」ことと同時に進んでいきます。
つまり、どちらにも関わることは「強い意欲があるかどうか?」があると言え、「何のために生活するのか?」「それをするのか?」ということがこのサルコペニア・フレイル問題の本質であると考えられるのです。
これは私の独断と偏見ですが、ヒトはできるだけ便利に暮らすことは悪いことでは無いのでしょうが、ヒトの身体は「使わない働き・機能」は使えなくなるものです。
意欲を感じ、発するのは脳であり、身体を動かす指令を出すのは意欲を発する脳です。
高度に設計されたスマートフォンやPCや AIのその機能はヒトを助けてくれている反面、あなたの脳を使わずに過ごさせてくれるのです。
それが昨今のフレイル・サルコペニアの問題にも大きく関わっていることを、何らかのきっかけで感じ改めることができれば今の身体の困難な状況から脱することは時間がかかれども難しくはないと考えます。
意欲の問題について、1人でどうにもできないときは、人の助けを借りていくというのも人の所業ですから、恥ずかしがらずに頼ってみるのも悪くないですよ。
今回はここまでです。最後まで読んで頂きありがとうございました。
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美骨整復くるみの実 谷崎