今日は荷物を持つ時のちょっとしたコツをお伝えしたいと思います。
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肘から下の腕を『前腕』と言いますが、この前腕は二本の骨から出来ています。
橈骨と尺骨という骨です。
この二つの骨は、力の発揮しやすい使い方が、その形状から大きく二つに分けることができます。
①手の平を真正面に向けた時
②床に手の平を着けた時、床に手を着いて四つ這いで歩く動き
この違いを形から表すと、
①は、橈骨と尺骨が並列している
②は、橈骨と尺骨がクロスしている
この事から骨幹膜という二本の骨を結ぶ連結器や、肘を曲げる際に使う屈筋群・肘を伸ばす際に使う伸筋群の働きを合わせて考えても、それぞれの特徴に合わせての使い方だと、大きな力を発揮することが出来て、関節が引き離されるような力(離開力)が掛かりにくいことがわかります。
力の発揮しやすい方向は以下の通り。
①の使い方だと、荷物を持つような力に強い。吊り下げる力がある
②の使い方は、身体の重みをかけるような、荷重要素に強く、押す力が活きる。
写真を見てもらうと分かりますが、それぞれの骨の使い方の特徴を考えると、痛める動作もお分かり頂けたかと思います。
肘に不安がある場合は、肘の力をうまく使えるようにしていくと、日常でリハビリにもなりますので工夫してみてはいかがでしょうか?
美骨整復くるみの実 代表 谷崎政一郎