『綿のように疲れる』という言葉があります。
最近ではあまり聞かないこの言葉、身体が疲れきってグッタリし、全く動けない程疲労した状態を表したものです。
日本人は多くの世界の人々と比べて働く時間が長いと言われています。
それは男性の仕事が対象だけではなく、女性の家事労働でも言えることのようで、先進国の諸国と比べても群を抜いて働いているとの平均的な統計が出ています。
しかしながら、現代では綿のよう疲れるということはあまり無いように感じます。
《そもそも疲労ってなに?》
~ウィキペディアより転載~
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健常者における生理的疲労は、精神あるいは身体に負荷を与えた際に作業効率(パフォーマンス)が一過性に低下した状態と定義できる。
通常、休息を求める欲求と不快感(いわゆる倦怠感)を伴うことが多い。病者における疲労(病的疲労)では、悪性腫瘍や糖尿病、慢性疲労症候群のように、負荷の少ない状態でも慢性的な作業効率の低下や倦怠感を認めることもある。
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以上転載終了。
身体の働きの信号の一つ。ということはわかりましたが、結局これではなんだか分かりません。なので疲労を分けて考えていきます。
《疲労の分類》
疲労をパートごとにわけてみていきます。
◇中枢性疲労→脳の疲労
◇抹消性疲労→脳以外、身体の疲労
更に①病的なものとそうではない②
生理的な疲労に分かれます。
疲労には、エネルギーが枯渇してきて感じる症状であったり、血管を動かし血液循環を作る働きを持つセロトニン不足があります。
この他には身体へ、強度ある負荷か或いは、持続的な負荷によって惹き起され、神経細胞や骨格筋細胞に一定以上のストレスがかかることで、過剰なfree radicalが発生し、身体が酸化状態に傾き正常な細胞が本来の機能を発現しなくなります。
このことにより、身体の細胞はダメージを受け、修復にエネルギーを使い疲労するようです。
《生活の中での疲れ》
人間には恒常性(ホメオスタシス)という働きがあります。
ヒトは、外界と内側を隔てる境界を持っていてそれを『境界層』と呼ぶ働きを持っています。
境界層は、外側からの刺激に関わらず内側の環境を維持しようとすることが目的で、これがホメオスタシスです。
この素晴らしい働きを持つ『境界層』は皮膚であったり、以前の書いた記事の様な電離層・細菌層がその一端を担い、また、目に見えない意識上での機能境界層というものも存在します。
この境界層に対して刺激を受け続けたり、その内側への刺激が一定量を超えると疲労になります。
(ここでの刺激とは、化学的刺激と物理的刺激の二つに加えパーソナルスペースへの侵襲です。)
薬品など化学物質から、ぶつけたり熱を加えたり、身体の構造上意図しない応力が加わったりすることなどです。
人においてはすべての刺激がストレスになり得ると思っておいて間違いはないでしょう。
《パーソナルスペースと共鳴反応》
外界と内側を隔てている境界層の話に合わせて、パーソナルスペースについて触れたいと思います。
親密な人と、それ以外や全くの他人では距離の保ち方が人それぞれ違いますね。
それは状況によって常に変化しますが、少なくとも親しい人との距離が近くにあっても疲れることは無いと思いますが、そうでない人の側では何故か疲れてしまうことを経験したことがあるのではないでしょうか?
これを量子力学的見地から見ると、人が持つ固有の振動がその意識や環境・生活などの違いから、固有の振動を持っています。
親密な人であったり、振動数が合うような意識や環境要素の近い人であれば、次第に振動は共鳴をするため、ストレスFREEであるでしょう。
しかし、共鳴出来ない場合や自ら決めたパーソナルスペース(個人領域)を超えて、他人がその目には見えない境界層である領域に踏み入るとストレスを感じ、脳はその刺激によって疲労してしまうでしょう。これも疲労の一つの形です。
《境界層の恒常性はどこから?》
境界層の物質的な最前線は皮膚ですが、それを維持するには圧力・水分・栄養素が必要だと思いますが、それだけでは無く、皮膚の内側には筋層があり、骨層があります。
脳に必要な睡眠と、栄養摂取。そして骨格筋が正常な働きを持ち、神経物質やホルモンが本来の機能を持っていれば、外界刺激無視した環境ならば、皮膚は健康を保ちます。
骨格筋は使わなければ、要不要の生物の生理的な反応によって退化します。その骨格筋を使う生理的な方法は人の行動様式である歩行。
使い方やケガによっては頚椎へ捻れやバランス異常を起こし、涙や唾液、熱の抜け方や入り方に問題を起こす場合がある。
歩かねば、骨は脆くなり筋肉は萎縮し、そのことによりポンプ機能を失った血管は弾力を失います。
つまり、恒常性(ホメオスタシス)の基盤は歩行から作られると言えます。
その2に続く