千葉市幕張本郷・海浜幕張の根本改善整体「美骨整復くるみの実」(旧名称:くるみ整骨院)

今回お話ししていくのは、コロナ禍で増えたのではないか?

とも言われている『起立性調節障碍』について、

深掘りし、解決の糸口に繋げてもらおうというテーマで進めていきます。

 

この起立性調節障碍というのは、その時の状況を想定してシンプルに解説すると、

 

【寝ている→起きる】

この際に起きるもので、

 

【起きている→寝る】

では起こり得ません。

 

 

当たり前の話と思うかもしれませんが、身体を縦にしている時と、身体を横にしているのでは、大きく違う点があります。

 

それは、【横になっている時】には心臓のポンプの送り出す力だけで血液循環を起こせること。

 

また、体液(リンパ液というものですね)も横になっている時は静水圧(水の重さ、圧力とも)の差は身体の中で均等であるので、呼吸程度の横隔膜の動作の圧力で全身の動水圧は低くても流れが起こりやすいのです。

 

 

ヒトの体は、血液にしてもリンパ液・脊髄液にしても「常に流れ動いている」ことは、正常な身体の働きに繋がるため、特に脊髄圧・血圧には大きな意味を持ちます。

 

 

少しややこしい話ですが、ついてきてくださいね。

次に、立ち上がって【縦になっている時】には、心臓のポンプの力では送り出せないために、心臓以外のポンプの力で「血液やリンパ液」を重力に負けずに頭の方へ押し上げる必要がある。

 

ということになります。

 

そこで、医学的な見地から考えていくと、『本来では(生理的な身体の働きがあれば)』自律神経の調節によって、交感神経と副交感神経という互いに相反する働きが機能しているはずが、機能しないがために身体の水分を移動させる圧力に問題が生じる、というロジック(論理)があります。

 

そもそも交感神経とは、運動中や身体が緊張状態にあると、ノルアドレナリンという血圧を上げたり、心拍数を上げることになるホルモンを働かせます。

 

交感神経と副交感神経

 

 

問題の無い本来の身体であれば、この交感神経が強く作動しなくとも、寝ている姿勢から起きた姿勢になると、身体のあらゆる血液や体液水分の圧力を感じる【弁膜に変化】が起これば、即時身体の血圧や脊髄圧・体液の大循環は反応し、次第に交感神経を刺激していきます。

 

 

起立性調節障碍にみられるような身体の人では、どんな問題のある状態かというと、「心臓を始めとして、頭からの高さ・臓器や筋肉・血管などの太さの異なる部分」にある、【弁膜】という圧力変化を調節する部分への刺激が1日を通して少なくなっています。

 

この【弁膜】への刺激量というのがこの起立性調節障碍という身体の状況の最大のポイントであると考えるのが物理的に妥当です。

 

この【弁膜】には圧力受容器という神経の集合体がありまして、1日の中で定期的に刺激を受けることが少なくなると、神経の感度が悪くなります。

 

具体的にどんな状況下にあるかを整理すると、

 

・座っていることが多い(デスクワークなど)
・呼吸が浅い(筋肉や関節を動かさないと基本的に浅くなりやすい)
・寝ている姿勢が長い
・会話が少ない(横隔膜は人体最大の弁膜で、話すほどに横隔膜が動きます)
・身体をひねる動作が少ない
・体温の変化量が大きくない(外出しない・汗をかかないなど)
・運動が少ない(1日歩行量目安5000歩以下)

 

このような方が該当します。

よく、更年期になると様々な症状が出る。と実感される方がいらっしゃいますが、あまり症状が多くないという方がいて、なぜそのように差が出るのかというと、こういった状況に置かれていることにあると考えられます。

 

起立性調節障碍と言われた学生さんや働く20代の方、更年期世代の方は「自分としては、動いているつもり」と思われる方もいるかもしれませんが、身体が反応していないこと自体は事実としてあるので、受け入れ難い問題です。

 

医師に指摘を受けたり、普段の活動状態に支障をきたしたときにだけ、「具合が悪いのかな?」となる、不都合な事実を感じることになります。

 

 

自律神経は、弁膜にある圧力受容器という神経センサーにある程度刺激があればオンオフのスイッチをしてくれますが、刺激が少ないと強い精神的なストレスや気候の変化・環境の変化で働きが悪くなってしまうものでもあります。

 

人によって刺激量・ストレスの寛容性が違うので、起きた時の不調感にも差が出てしまうでしょう。

 

 

●自分で出来る起立性調節障碍対策

ここまでのことを考えていくならば、原因をついたことをしていくと対策を打つことができます。

①呼吸量を増やし、筋肉の性質も持つ横隔膜を刺激し鍛えるために3秒鼻から息を吸い、30〜50秒かけて口をすぼめて細く長く吐く

 

②1日の歩行量を把握して、20%ずつ1週間単位で1ヶ月かけて増やしていく (例 1日4000歩→1週間で4800歩、2週間目で5600歩)。

 

③上半身と下半身を交互に同じ量だけひねる運動をする(ラジオ体操のような動きも有効)

 

④歌を歌う・会話を増やす

⑤外出する、汗ばむ程度の運動を1日一度行う

⑥原因である望ましくない行動パターンを見直す

 

このように整理することができます。

また、身体を動かすことに慣れていない方や、関節や筋肉が硬い人は、あちこち身体を痛くしてしまう人が少なくないのも事実です。

 

そのような場合には、あなたにあった安全な運動の選択や、可動性や力の入り具合に問題のある部分を(関節や筋肉、筋膜など)整えていく施術が有効です。

 

自分1人でがんばれない、もう少し理解しながらこの状況を打破したいという方は、来ていただければ安心に近づくと思いますので、ご連絡ください。

 

平穏な日常を取り戻すためにも、早く何かを変えるキッカケを得られますように願いつつ、締めくくらせて頂きます。

 

 

美骨整復くるみの実 代表 谷崎政一郎

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