外出に限らず、この夏の気温が気になる季節で最も気をつけたいことが、
熱中症や脱水症状ですよね。
この熱中症、キチンとした知識を持ってその後の対応をすれば、脱水症による頭痛に悩まされることがなくなります。
今回はその対処法についてご説明していきたいと思います。
まず、脱水症はなぜ起こるのか?というところを見ていきます。
脱水症は身体の水分が抜けている状態、と思われるかもしれません。
しかし実際には3つの脱水状態があります。
1.その人の身体にとって通常よりも水分が失われている状態。
2.身体の中の水分と電解質(ミネラル成分)が共に失われている場合。
3.電解質(ミネラル成分)が失われ、身体の水分に対しての電解質濃度が濃くなるため、身体の水分という水分は粘り気を増し血流が悪くなり、血圧や神経回路に本来の働きではなくなる状態。
まとめますと、
1.水分(−)
2.水分(−) 電解質(−)
3.電解質(−)
となります。
分かりやすい目安は、尿の色で、判断が付きます。
尿の色に色があるかな?ないかな?というニュアンスの時は脱水症状態ではなく、色がちょっと付いてるかな?という時には既に脱水が進んでいると言えるでしょう。
それ以外にも、分かる方法があります。口の中で、舌と口の中を触れさせた時に、少しでもまとわりつく感覚があり、舌が離れる時に音がするだとか唾液が臭うだとかいった状態は脱水のサインともいえます。
こう少しでも感じる前に、水分補給とミネラル塩というナトリウム成分だけの塩ではなく、雪塩や、ぬちまーすといった商品で知られるミネラル塩を水1リットルに対して5-10g程度予め摂取しておくことが必要です。
汗の量の感覚として、しっかり発汗している感覚があるのなら、水の量は思っているよりも多く摂るとよいです。
それでも水は飲めないよ、という方は先にミネラル塩をなめると、喉が渇いた感覚になり、水分を欲することになるので、苦手には是非やってもらいたいオススメの方法になります。
さて、本題の脱水症あとの中々取れない頭痛ですが、予め予防線を張ったとしても、体調や脱水症の持続状態次第では、頭痛に繋がってしまうことがあります。
ここで1番対策したいのが、『熱を脳から取り除くこと』。
脳は身体の中でも重要な臓器で、主にタンパク質出てきています。
このタンパク質は、卵と同じ素材で、生卵を温めて一度ゆで卵にすると、2度と生卵に戻らない性質があります。
脳も一度温められてしまうと、その脳へのダメージは消すことは出来ません。ですので、脱水症状を感じたり、頭痛を感じた時点で速やかに頭に対して氷水を当てていくと、体が熱っていればその熱を取り除くことが必要です。
この際に気を付けてほしいのが、保冷剤を使わないこと。
保冷剤は主に高分子給水ポリマーといったような素材が使われているために、水分の性質が変わり、冷やされた際、密度の高い水分のため、マイナス熱エネルギーとなります。
本来水が解ける際は、周りの熱を奪いながら解けますが、保冷剤はマイナスに冷やされたエネルギーを接している面に与えてしまい、ゆるやかに身体の中の熱を移動させることが難しくなってしまいます。
保冷剤と氷水では、同じように冷たさを感じても、身体の中から抜けていく熱エネルギーが全く変わるために気をつけなければならないポイントです。
ここで20分から40分程度氷水を水枕などに入れて頭から首の後ろを冷やして熱を取っていきますが、身体の状態によっては、数回繰り返すことが望ましいです。
一回で終わりにせず、本来の身体の感覚に近くなるまでは、日を跨いでも冷やし続けることが大切です。氷水を使った冷却の場合、繰り返して冷やしても、凍傷になるようなことや、具合が悪くなり過ぎることはありませんので、しっかりと熱抜き感覚を持って行うと良いでしょう。
このようにして、脱水に対する対策と頭の熱抜き対策を講じて、頭痛が取れることになるのが普通ですが、それでも頭痛が残るほどの重度の頭痛であれば、早い段階で血圧や意識に問題があると思われますのでドクターに診てもらうことが先決です。
診てもらった上で頭痛が残っていたり、それほどまでの脱水症状ではないのにも関わらず、頭痛がある場合は、もしかすると、時々頭痛を感じる方かもしれません。
その場合、頚椎の横に走る血管が身体の傾きによって引っ張られることで細くなるなどの影響がある場合もあるので、身体全体から頭の傾きから頚椎の問題を取り除くことが取れにくい頭痛の対策の一つになりますので、身体自体を見直すことも必要かもしれません。
美骨整復くるみの実 代表 谷崎政一郎