季節の変わり目は自律神経系が乱れやすい季節です。
その1つのきっかけとして、自律神経系の機能は『体内の温度変化』に合わせてスイッチし、調律しています。
日中暖かく、朝晩はやや肌寒い このような気温の変化だけで自律神経が乱れてしまうこともあります。
朝目覚めたら怠い、カラダが重いといったものが、この変化によるものだと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
100人が100人ともそうなるわけでは無いので、本当の原因は他のところにありそうです。
◆目覚めたら『カラダが怠い』『重い』『痛い』の正体
では、本当のところはなぜこのような状態になるのでしょうか?
結論から言うと、体温調節に直接関わる『視床下部』をはじめたとした関連する脳の機能と、身体の熱を作り出す筋肉群への頻繁な神経伝達があるかどうか?です。
つまり、どれほど身体の内部に熱エネルギーを作り出し、それを外へ捨てる作業を繰り返すかということです。
一般的にはこのことを『運動をする』とも言いますが、汗をかかない運動もあります。
現代では当たり前のようにPCやスマートフォンやタブレットなどを長時間みますよね。
そのモニターからの熱を眼から脳への入れても、外に出す作業は意図して行わないと、運動のように筋肉や関節が熱を帯びても外に捨てられなくなってしまいます。
このような状態のまま、日中に汗をかくような運動をせずに就寝すると、
睡眠時間中に頻繁に寝返りを打ち、身体を動かすことが難しくなるため、
睡眠中の 『脳と身体』を充分に回復させることができなくなってしまいます。
◆睡眠中に『あれ』を増やすと怠さ・重さは変わる!
上記の通り、いわゆる『運動不足』によって体温調節する働きが鈍ると自律神経系に影響を与えます。運動不足による問題は、体温調節だけではなく、筋肉や関節によるポンプ運動での血液・体液循環にも影響は及ぶことになるのです。
運動不足によって睡眠中の寝返りが減ることになります。
そして自律神経の調律に大きく関わるのがこの『寝返り』です。
寝返りを増やすだけで目覚めの怠さ・重さ・身体の痛みは睡眠による正常な脳と身体の回復によって変えられます。
◆寝返りを増やす工夫
目覚めの怠さ・重さ・痛みがある方は以下のことを変えてみてください。
① 1日のウォーキング時間を60分前後取る
少し多いと思われる方は、歩く機会が少ない期間が長ければ長いほど寝返りが少ない傾向になります。
② 枕を使わないで寝る
多くの人では枕があることでその位置で行儀よく寝ようとします。目覚めた時に枕の上に頭があることがその証拠です。枕がないと眠りづらい方にら難しいかもしれません。
③ ヨガやストレッチを毎日60分ほど行う
ヨガやストレッチを60分ほどかけて行うと、全身の関節や呼吸を大きく、ゆったり行うようになり、睡眠時でも寝返りの打ちやすい身体に変化していきます。
いかがでしたか?
運動不足だった方がこの3つを行うことは少し難しい課題かもしれません。
だからと言って、整体やマッサージは運動の代わりにはなりえません。
本質的には、非睡眠時と睡眠時それぞれの寝返りを打ちやすい睡眠環境を作ることでしか、寝返りを大きく増やす方法はないため、少しずつ取り組むようにしてみるとよいでしょう。
今回のテーマである『自律神経系の正常化』『寝返り』